出っ歯が気になって矯正を考えているけれど、期間や費用でなかなか決断ができない方も多いはず。しかし、出っ歯をそのままにするとリスクがあります。そこで、出っ歯を矯正したほうがいい3つの理由を紹介します。
出っ歯を矯正しない3つのリスク
出っ歯は上の歯が前に出ている場合や、下の顎が後ろにずれている状態のことです。歯科用語では上顎前突(じょうがくぜんとつ)といい、放置しておくと思わぬリスクを生じてしまう可能性があります。
むし歯、歯周病のリスクが高くなる
出っ歯で常に口が開いている状態は、歯に唾液が行き渡らず乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になります。
唾液には、むし歯の進行や細菌の繁殖を抑える効果があり、出っ歯は口が開きやすいケースが多く、口の中が乾燥してしまい唾液の効果が低下します。そのため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
奥歯の寿命を減らしてしまう
前歯が噛み合っていないため、奥歯に負担がかかりやすくなります。結果、奥歯の使用頻度が増えるため、欠けてしまったり、割れてしまったり、奥歯を失ってしまう可能性が高くなります。
奥歯を失うと、食べることが困難になり、顎に違和感や痛みが生じる顎関節症の原因となります。
転倒時に前歯を損傷するリスクが高い
出っ歯のため、転倒時には前歯を損傷するリスクが高くなります。前歯が損傷すると、神経が死んでしまって変色してしまうほか、歯の根っこに損傷があった場合、歯を抜かなければならない可能性があります。
出っ歯を治す治療は矯正治療がよい
出っ歯の治療には矯正治療が最適です。歯並びと噛み合わせの改善を行います。
歯を矯正せず、前歯にセラミックなどの被せ物をするセラミック矯正を行なっているケースもありますが、噛み合わせの改善はできないため、重度の出っ歯には不向きです。
矯正方法はワイヤー矯正、マウスピース矯正があり、症状によって適切な矯正方法が異なります。矯正を行う際は十分な説明を受け、ご自身にあった矯正方法を選択しましょう。
まとめ
出っ歯は奥歯を酷使してしまうため、奥歯の寿命を減らしてしまいます。むし歯、歯周病になりやすいほか、転倒による損傷のリスクが高くなります。
矯正治療は出っ歯に対するコンプレックスの解消ができると同時に、噛み合わせを改善し、歯の寿命を伸ばす治療方法です。